臨床研究のお願い
- 2015/11/042004年1月から2015年6月に群馬大学医学部附属病院および関連病院である伊勢崎市民病院、桐生厚生病院、くすの木病院、高崎総合医療センター、利根中央病院、沼田病院でE型急性肝炎と診断された患者様へ（臨床研究に関する情報公開）
2004年1月から2015年6月に群馬大学医学部附属病院および関連病院である伊勢崎市民病院、桐生厚生病院、くすの木病院、高崎総合医療センター、利根中央病院、沼田病院でE型急性肝炎と診断された患者様へ（臨床研究に関する情報公開）
研究課題名： 群馬県におけるIgA-HEV抗体により診断されたE型急性肝炎の臨床的検討
・はじめに
日本においてE型急性肝炎の診断は2011年10月より保険適応のE型肝炎ウィルス検査（IgA-HEV抗体検査）で行えるようになりました。群馬県でのE型急性肝炎の年間発生件数はIgA-HEV抗体検査が普及した2012年より明らかに増加しています。増加しているE型急性肝炎の特徴についてはいまだ不明です。
今回、私たちは2004年から2015年の12年間に群馬県において発生したE型急性肝炎29例の特徴について調べ、さらに2012年以降増加しているIgA-HEV抗体により診断されたE型急性肝炎20例とそれ以前のE型急性肝炎9例を比較して、最近のE型急性肝炎の特徴を探ります。
・対象
2004年1月から2015年6月に群馬県において群馬大学医学部附属病院および関連病院である伊勢崎市民病院、桐生厚生病院、くすの木病院、高崎総合医療センター、利根中央病院、沼田病院で診断されたE型急性肝炎29例を対象と致します。
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先まで2016年2月1日までにご連絡下さい。
・研究内容
対象者の診療録より年齢、性別、輸血歴、海外渡航歴、生あるいは加熱不十分な肉の摂食歴、自覚症状、E型肝炎ウィルス（HEV）抗体検査の理由、診断時の肝機能検査、ウィルス学的検査など特徴について調べます。保存している血液があれば自治医科大学医学部 感染・免疫学講座ウィルス学部門に発送し、HEVの抗体検査および遺伝子解析を行います。2004年から2011年に診断された9例と2012年から2015年に診断された20例の特徴について比較して考察します。
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはありません。・個人情報の管理について
個人情報漏洩を防ぐため、群馬大学医学部附属病院 消化器・肝臓内科（肝臓研究室）においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。
また、本研究の実施過程及びその結果の公表（学会や論文等）の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
・研究期間
研究を行う期間は医学部長承認日より2017年3月31日まで
・医学上の貢献
本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果はE型急性肝炎の臨床的特徴の解明の一助になり、多くの患者さんの治療と健康に貢献できる可能性が高いと考えます。
・利益相反に関する事項について
この研究の利害関係については、群馬大学利益相反マネジメント委員会の承認を得ております。また、この研究過程を定期的に群馬大学利益相反マネジメント委員会へ報告などを行うことにより、この研究の利害関係について公正性を保ちます。
・研究機関
群馬大学医学部附属病院（消化器・肝臓内科）
助教 山崎勇一(責任者)講師 柿崎 暁（分担者）
部内講師 佐藤 賢（分担者）助教 堀口昇男（分担者）
医員 大山達也（分担者）医員 小林 剛（分担者）
自治医科大学医学部（感染・免疫学講座ウイルス学部門） 教授 岡本宏明（分担者）
伊勢崎市民病院（内科） 医長 滝澤大地（分担者）
桐生厚生総合病院（内科） 医長 竝川昌司（分担者）
くすの木病院（消化器内科） 医長 高草木智史（分担者）
高崎総合医療センター（消化器内科） 部長 長沼篤史（分担者）
利根中央病院(内科) 医師 堀口昇男（分担者）
沼田病院（内科） 医師 大山達也（分担者）
連絡先：〒371―8511 群馬県前橋市昭和町3-39-15
群馬大学医学部附属病院 消化器・肝臓内科
プロジェクト棟３階 肝臓研究室
Tel：027-220-8127
担当：山崎 勇一