臨床研究のお願い
- 2015/11/09群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科において2009年4月1日から2015年3月31日までにBasedow病の診断で治療を受けた患者様へ(臨床研究の情報公開)
研究課題名:Basedow病の投薬効果および長期予後に関する研究
・はじめに
Basedow病は甲状腺ホルモンの過剰な合成・分泌により引き起こされ、動悸や不整脈、甲状腺腫、眼球突出などの症状をきたします。わが国では抗甲状腺薬による治療が一般的に第一選択として行われています。抗甲状腺薬の治療においては服用中止後も再燃のない寛解状態にすることが最終的な目標ですが、抗甲状腺薬の減量方法や投与期間についてはまだ議論のあるところです。
今回、私たちはBasedow病における抗甲状腺薬の投与期間や寛解率、長期的な経過などを調べ、統計学的に解析し、新たな治療法の可能性を探ります。
・対象
群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科において2009年4月1日から2015年3月31日までにBasedow病の診断で治療を受けた方のうち、約300名を対象にいたします。対象者となることを希望されない方は、下記連絡先まで2016年3月31日までにご連絡下さい。
・研究内容
群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科を受診しBasedow病の診断で、通常の診療において採取された血液データ、画像所見を使用します。また抗甲状腺薬の投与量や使用期間、手術やアイソトープ治療などの経過を調べ、寛解率などを考察します。
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはありません。得られた研究成果は論文または学会で発表します。知的財産権が生み出された場合、その権利は研究者または研究機関に帰属します。
またこの研究で得られた情報を、別の研究等で利用する(二次利用)可能性がある場合は、その際に改めて群馬大学臨床研究倫理審査委員会に申請し承認を得た上で利用します。
・個人情報の管理について
個人情報漏洩を防ぐため、群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。
また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
・研究期間
研究を行う期間は医学部長承認日より2020年3月31日まで
・医学上の貢献
本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果はBasedow病の解明及び新しい治療法や診断法の発見の一助になり、多くの患者さんの治療と健康に貢献できる可能性が高いと考えます。
・利益相反に関する事項について
この研究の利害関係については、群馬大学利益相反マネジメント委員会の承認を得ております。また、この研究過程を定期的に群馬大学利益相反マネジメント委員会へ報告などを行うことにより、この研究の利害関係について公正性を保ちます。
・研究機関
群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座
教授 山田正信
群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科講師 佐藤哲郎
群馬大学医学部附属病院患者支援センター
助教 中島康代(責任者)
群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座
大学院生 錦戸彩加
連絡先:〒371-8511
群馬県前橋市昭和町3-39-15群馬大学大学院 医学系研究科 病態制御内科学
Tel:027-220-8122
担当:錦戸彩加