群馬大学大学院医学系研究科 病態制御内科学(旧第一内科)

診療について

当科では臓器・機能別に以下の充実した専門外来があります。主な診療内容を記載します。

内分泌・糖尿病疾患 糖尿病、脂質異常症、甲状腺疾患、副腎疾患、下垂体疾患、副甲状腺疾患、性腺疾患、膵内分泌腫瘍疾患、肥満症
呼吸器・アレルギー疾患 気管支喘息、気管支炎、COPD(肺気腫)、間質性肺炎、肺癌、サルコイドーシス、肺炎、胸膜炎、肺結核、アレルギー疾患、膠原病
消化器・肝臓疾患 胃食道逆流症(逆流性食道炎、胸やけ)、食道運動生涯(アカラシア、つかえ感、心疾患を除く胸痛)、食道癌、機能性胃腸症、胃十二指腸潰瘍、胃癌、胃ポリープ、十二指腸癌、炎症性腸疾患、消化管粘膜下腫瘍、大腸炎、大腸癌、大腸ポリープ、上部・下部消化器官出血、膵炎、膵癌、胆石症、胆嚢炎、胆管炎、胆嚢癌、閉塞性黄疸、腹腔内リンパ節腫大、肝炎、肝硬変、肝癌、肝腫瘍、肝脂肪、代謝性肝疾患
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内分泌・糖尿病内科

1)糖尿病
 まず糖尿病の病型診断を行い、持続血糖測定(CGM)や人工膵臓を用いて糖尿病の状態を把握し、エビデンスに基づいた適切な治療方針を決定しています。治療中断することなく良好な血糖コントロールを長期にわたって維持し、合併症の予防や進行を抑制するため、他診療科医師、看護師、栄養士、理学療法士などとも連携し、チームとして診療に取り組んでいます。さらに、病棟カンファレンスやCDE(糖尿病療養指導士)向けの講習会を通じ、研修医、レジデント、他職種医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士などのビルドアップを図っています。また当科は群馬県糖尿病協会の窓口でもあり、患者会報を通じて患者様に情報を発信し、県医師会とも協力し県内の糖尿病診療の病診連携、病病連携を図っています。
2)下垂体疾患
 先端巨大症、クッシング病、プロラクチン産生腫瘍等の下垂体腫瘍に対しては下垂体MRI検査や種々の下垂体機能検査が行われ、これらの検査結果に基づいて適切な診断をすみやかに行うとともに、適切な薬物治療や脳神経外科と連携した治療を提供しています。また下垂体機能低下症や尿崩症に関しても正確な下垂体機能の評価に基づき、適確な診断のもとに適切な補充療法が開始され、患者さんのQOLの改善に大きく寄与しています。多くの疾患が厚労省の特定疾患に指定されています。
3)甲状腺・副甲状腺疾患
 バセドウ病、橋本病や甲状腺腫瘍に対して超音波診断や超音波ガイド下穿刺吸引細胞診、核医学検査を含めた種々の内分泌機能検査を行い、これらの検査結果に基づいて迅速に診断し、適切な薬物治療や内分泌外科と連携した治療を提供しています。甲状腺髄様癌の患者さんに先進医療としてRET遺伝子検査を提供しております。
4)副腎疾患
 近年、増加してきている副腎の腫瘍(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫等)に対して種々の内分泌機能検査、画像診断やサンプリング検査などに基づいて迅速に適確な診断をしています。また手術が必要と判断された患者さんには外科との連携により早期に手術をしています。また内分泌腫瘍性疾患においてその成因に遺伝的な背景が予測される患者さんでは、患者さんの同意のもとに遺伝子診断がなされ、遺伝子診療部と連携して遺伝子相談にも応じています。
5)膵内分泌腫瘍疾患
 画像診断技術の進歩に伴い、膵臓の内分泌腫瘍性病変の検出率が年々高まっています。インスリノーマやガストリノーマ、グルカゴノーマといった機能性膵内分泌腫瘍以外にもホルモン過剰分泌のない非機能性膵内分泌腫瘍が多く認められ、手術適応を判断する上でも迅速な診断が求められます。当科では、内分泌学的検査、画像検査に加え核医学科との連携による腹部血管造影やサンプリング検査、また消化器内科との連携により超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診を行い的確な診断を行います。必要に応じて、遺伝子診療部と連携して遺伝子診断も行い適切な治療法の選択を行います。
先進医療
photo先進医療「RET遺伝子診断」:多発性内分泌腫瘍症2型および家族性甲状腺髄様癌の原因遺伝子であるRET遺伝子について、当科にて遺伝子検査が可能です。米国臨床腫瘍学会ではRET遺伝学的検査は標準的な医療として位置づけられ、積極的に推奨されており、またわが国の「甲状腺腫瘍診療ガイドライン(2010年版)」においても、すべての髄様癌患者に対して、RET遺伝学的検査は強く推奨されています。しかし、RET遺伝学的検査は2013年6月現在、保険適用になっていません。当科はRET遺伝学的検査が先進医療として承認されている全国で3施設のうちの1つですので、遺伝学的検査の目的のみでも受診可能です。RET遺伝学的検査には「発端者診断」と「保因者診断」の2種類があります。「発端者診断」とはご自身が甲状腺髄様癌に罹患している患者さん、もしくは臨床的に多発性内分泌腫瘍症2型が強く疑われる患者さんが対象です。RET遺伝学的検査の結果、変異ありと診断されると病気の確定診断となり、甲状腺髄様癌の手術術式が決定されます。「保因者診断」は、既にRET遺伝子に異常が見つかっている血縁者がいる方を対象に施行され、自分が血縁者と同じ病気の原因となる遺伝子異常を有しているかどうかが解ります。遺伝子異常が見つかった場合には、発症までの慎重な経過観察や予防的甲状腺摘出術が必要となります。遺伝子検査の前に、遺伝子診療部を受診し遺伝カウンセリングを受けて頂く必要がありますので、027-220-8122(小澤)にお電話いただき、遺伝子診療部受診の予約を取ってください。
トピックス
CGM(24時間血糖持続モニター)検査に関しては現在、外来用の小型CGMを4台、病棟用のリアルタイムの大型CGMを2台保有しており、現時点で関東ではその回転率はトップレベルにあります。他院からCGMのみの紹介も増えてきました。CSII(インスリンポンプ)療法導入は入院下でも外来でも行っています。外来導入を開始してから、インスリンポンプ療法を行う方が急増しています。さらに、今年発売となったリアルタイムで血糖がわかる新しいインスリンポンプ(Sensor Augmented Pump)も県内では初めて導入し、順調にその症例数も増えています。ポンプ療法はポンプを使いこなせてない場合にはその効果は限局してしまうため、パラメディカルと連携して患者教育に力を注いでいます。また、ポンプ使用者やポンプを考えている患者さんのための勉強会なども積極的に行っています。

呼吸器・アレルギー内科

1)気管支喘息
 気管支喘息治療ガイドラインに基づき、個々の患者さんの重症度に応じて、適切な治療を選択しています。吸入ステロイド薬を中心に、長時間作動性β2刺激薬(吸入薬、貼付薬など)、ロイコトリエン受容体拮抗薬、徐放性テオフィリン薬などを組み合わせた長期管理治療を行っています。患者さんには家庭でのピークフロー(最大呼気流量)の自己測定、喘息日誌の記載を勧めています。また、一部の患者さんでは抗原による減感作療法も行っています。多くの患者さんが外来で良好に治療コントロールされていますが、重症患者さんの急性増悪に対する対応もしています。診断に有用性が示された呼気ガス検査や気道抵抗検査なども以前より行っています。
2)間質性肺炎
 原因不明の間質性肺炎(特発性間質性肺炎)、および膠原病に合併した間質性肺炎の患者さんに、気管支鏡検査によって得られた気管支肺胞洗浄液中の細胞成分の解析、呼吸器外科と連携した胸腔鏡下肺生検検体による病理組織学的診断などに基づき正確な臨床診断を行い、ステロイド治療の適否を決定しています。ステロイド薬や免疫抑制薬を用いた最新の治療を行い、良好な治療成績を得ています。ステロイド薬や免疫抑制薬を用いた治療も行っています。また、特発性肺線維症の患者さんには、抗線維化薬を使った治療も行っています。
3)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
 治療ガイドラインに基づき、COPDの重症度に応じた適切な治療を行っています。吸入気管支拡張薬(吸入β2刺激薬および吸入抗コリン薬)や貼付β2刺激薬、徐放性テオフィリン薬の単独あるいは組み合わせによる治療に際し、長時間作動性吸入β2刺激薬も積極的に使用しています。吸入ステロイド薬もガイドラインに基づき中等症以上の重症度のCOPDの患者さんに使用しています。患者さんに禁煙指導のほか、リハビリテーション部と連携して呼吸理学療法、運動療法も行っています。また、適応の患者さんには在宅酸素療法、在宅での NPPV(非侵襲性陽圧人工呼吸)を積極的に導入し、急性増悪時の救急対応もしております。最近、ガイドラインでもその重要性が示された新しい病態であるオーバーラップ症候群(COPDと喘息の合併)や気腫合併肺線維症の患者さんも積極的に診療にあたっています。
4)肺癌
 単純X線、CT、シンチ、PET・CTによる画像診断に加えて、気管支鏡による経気管支肺生検や、通常の気管支鏡では診断が難しい場合には超音波気管支鏡を用いた経気管支針生検による確定診断を積極的に行っています。それに基づき手術可能な場合は、呼吸器外科と連携して速やかに手術を行っています。小細胞肺癌に対しては抗癌剤による化学療法あるいは化学療法と放射線の併用療法を行っています。手術不能なIII期非小細胞肺癌に対しては化学療法と放射線治療の併用療法、IV期非小細胞肺癌に対しては化学療法を行い、さらに非扁平上皮肺癌の場合は血管新生阻害剤であるアバスチンを併用した化学療法を行っています。EGFR遺伝子変異陽性例にはイレッサやタルセバ、EML4-ALK融合遺伝子陽性例にはザーコリによる分子標的治療を行っています。患者さんのQOLの向上を図るため、外来化学療法も積極的に行っています。
トピックス
photo 慢性閉塞性肺疾患:急性増悪による呼吸不全に対し、従来は、気管挿管による人工呼吸器をつけて、急性期を乗り切ってきましたが、非侵襲的陽圧呼吸というマスクを使った持続陽圧器により、気管挿管せずに急性期を乗り切る治療もできるようになりました。
気管支喘息:重症難治喘息に対する治験なども積極的に行っています。最近、喘息診断に認められた呼気ガスNO(一酸化窒素)測定は、当科では以前より行っており必要に応じて活用しています。
肺癌:肺癌の確定診断において、通常の気管支鏡では検査が難しく、全身麻酔下の縦隔鏡でなければ不可能であった縦隔•肺門部のリンパ節病変の病理診断は、超音波気管支鏡を用いた経気管支針生検により可能となりました。EGFR遺伝子変異陽性の場合はEGFR阻害剤(イレッサやタルセバ)、EML4-ALK融合遺伝子陽性の場合はALK阻害剤(ザーコリ)というように、一部の肺癌では、腫瘍の遺伝子検査結果に基づいて、患者さんの癌の性質に合ったオーダーメイド治療ができるようになりました。

消化器・肝臓内科

1)胃食道逆流症(逆流性食道炎)、食道運動障害
 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)で異常なしと言われたにも係わらず、「胸やけ」・「つかえ感」・「胸痛(心疾患を除く)」などの症状が続く場合は、「非びらん性胃食道逆流症」や「食道運動障害」である場合があります。当科では、インピーダンス測定機能も有する高解像度食道内圧測定装置や24時間インピーダンス・pHモニタリング装置など最新の機器を装備し、またその結果の解析に熟練したスタッフが揃っています。「非びらん性胃食道逆流症」や「食道運動障害」の精密な診断とその結果に基づく最新の治療を行えます。
また、胃食道逆流症の上気道合併症:逆流による「慢性咳嗽」、「喉頭肉芽腫」、「齲歯」、「のどの詰まり感」や「逆流性喉頭炎」についても高解像度食道内圧測定装置や24時間インピーダンス・pHモニタリング装置を駆使することにより診断し治療することが可能です。
2)機能性胃腸症
 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)で「異常なし」と言われたにも係わらず、「胃がもたれる」「お腹がはる」「食事をするとすぐお腹が一杯になる」など様々な症状を訴える場合があります。胃腸は食物を蓄え、消化・吸収・運搬を行う臓器ですから、この課程のどこかに障害があると、癌や潰瘍が無くても症状が出現します。以前は「慢性胃炎」や「胃下垂」などと診断されていたものの多くが、胃腸の「機能(働き)」に問題があることが判明しており、現在では「機能性胃腸症」と呼ばれています。当科では高解像度内圧測定検査、pHモニタリング、呼気テスト、胃電図など消化管の機能を測定する装置がそろっており、機能性胃腸症の患者さんの症状の病態解明やその結果に基づいた最新の治療を行えます。
3)消化管癌
 食道・胃・大腸などの消化管では癌の深さ(深達度)が浅いものは内視鏡的粘膜切除術や内視鏡的粘膜下層剥離術にて治療が行えます。深達度が深い癌で合併症などにより手術不能な場合または手術を希望しない場合は、光線力学的療法を行っています。これは、癌に対して選択的にとりこまれる光感受性物質を注射した後でレーザー照射をすることで、癌の部分だけを治療し、周囲の正常組織への障害を極力抑え、臓器の持つ機能を温存させることができる最も新しい癌のレーザー治療です。ただし、光感受性物質による日光過敏症を避けるため、治療後2-3週間は暗室生活(専用個室)を送って頂きます。
4)胆道良性・悪性狭窄
 何らかの疾患により、胆汁が十二指腸へ流出されるのを妨げられると、皮膚や眼球が黄染してくることがあります。この症状を「閉塞性黄疸」といい、原因疾患としては総胆管結石・胆道癌・膵臓癌などがあげられます。結石の場合は十二指腸の出口を内視鏡で切開して排石させたり、胆道癌・膵臓癌による悪性胆道狭窄の場合には、胆管内に細いチューブを通し、胆汁の流出路をつくることで、黄疸を改善させることができます。このように、膵胆道系疾患に対して、内視鏡を用い、検査だけでなく治療を含めた処置を行うことが可能です。近年では、超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を導入し、膵腫瘍や消化管粘膜下腫瘍、腫大リンパ節の病理組織学的診断を積極的に行っており、県内では一番多くの症例数を経験しています。
5)炎症性腸疾患
 炎症性腸疾患は下痢や粘血便を主症状としますが、ときに様々な合併症もきたします。潰瘍性大腸炎やクローン病は厚生省の特定疾患に指定されており、難治性で原因不明のため、治療に難渋する症例も時々みられます。当科では外科と密に連携しつつ難治、または重症の炎症性腸疾患に対して、免疫抑制剤、生物学的製剤、顆粒球吸着療法、栄養療法、ステロイドなどを用いて、良好な成績をあげています。これらの治療方法は疾患の種類、重症度、全身状態、合併症に応じて選択していきます。
6)慢性肝炎
 C型:インターフェロン注射を中心とした治療から、飲み薬で直接C型肝炎ウイルスの増殖を抑える経口DAA製剤()による治療へと、C型肝炎治療は、近年、急速に進歩しています。ウイルス駆除率も飛躍的に向上しています。薬に耐性を持たない野生型のウイルスでは90%以治りますが、一方、薬が効きにくい耐性変異を持つウイルスは治癒率が低下します。当施設では、事前に効果を予測し、副作用が少なく高い治癒率を目指して最新の治療を行っています。新薬の治験も行っていますので、今までの治療で治りにくかった方は、お気軽にお問い合わせください。
7)肝硬変
 単なる肝硬変のみで入院される方はほとんどいませんが、合併症である肝性脳症(肝臓病のため意識レベルが低下する状態)、腹水、胃・食道静脈瘤の破裂、あるいはその予防治療のために入院される方が増加しています。脳症や腹水は適切な点滴、注射で改善する方が多いですが、破裂の可能性の高い静脈瘤は内視鏡治療で静脈瘤の縮小、消滅をはかります。難治性の門脈圧亢進症に対しては、放射線科との共同で、IVR治療(インターベンション治療)も行っています。
8)肝癌
 ラジオ波焼灼療法を中心に肝動脈塞栓療法などを併用し、非手術的手法を中心に治療しています。重粒子線医学研究センターとの協力で、肝癌に対する重粒子線治療(高度先進医療)も積極的に行っています。手術・ラジオ波・重粒子線治療などの局所療法が困難な方には、抗癌剤の持続的動脈注入療法なども行ない、様々な治療法を組み合わせ、集学的に治療しています。
9)自己免疫性肝疾患
 原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎などの疾患があります。難しそうな病名がついていますが、症状のない方から、進んだ肝硬変まで病状は様々です。経過観察例、薬物療法(プレドニゾロンや免疫抑制療法)、肝移植が必要な症例まで、幅広く対応しています。
先進医療
photo先進医療「IL28Bの遺伝子診断によるインターフェロン治療効果の予測評価」
IL28Bの遺伝子診断によるインターフェロン治療効果の予測評価は、厚生労働省より先進医療として認められており、当院でも検査可能です。IL28Bの遺伝子多型を治療前に測定することで、C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法の効きやすさを予測できます(的中率80~90%)。血液を採取するだけで簡単に出来ますが、先進医療ですので、22000円の自己負担があります。希望される方は、現在通院中の医療機関で紹介状を取得していただき、肝臓代謝内科外来を受診してください。
トピックス
photo1、2013年3月ヘリコバクターピロリ感染胃炎に対する除菌療法が保険診療で行えることになりました。ヘリコバクターピロリは胃癌の原因と考えられており除菌治療が進められます。ただし、除菌する前に内視鏡検査(胃カメラ)によりヘリコバクターピロリ感染胃炎が存在することを証明しなくてはなりません。

2、24時間インピーダンス・pHモニタリング装置が薬事に承認されました(国の認可が出ました)。今までは、臨床研究という形でしか検査が行えませんでしたが、今後は診療の一環として検査が行えます。

3、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎):従来予後良好とされていた脂肪肝の中でも、肝硬変、肝癌へと進行する特殊な脂肪性肝炎です。お酒を飲まないのに肝臓組織がアルコール性肝炎と酷似し、生活習慣病として位置付けられています。新規の治療薬の開発も行っていますので、脂肪肝と言われて、なかなか治療で良くならない方は、一度ご相談下さい。

4、臨床試験:難治性のC型肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎、肝がんに対する新規の治療法の開発のための臨床試験を、定期的に受託しています。開発中の薬もあるため、ここでは詳細をお示しできませんが、治験参加の募集は、定期的に肝疾患センターホームページ(http://kanzo.dept.showa.gunma-u.ac.jp/)に掲載していますので、ご覧ください。