群馬大学大学院医学系研究科 病態制御内科学(旧第一内科)

臨床研究のお願い

2016/02/08群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科において2000年4月1日から2015年3月31までの間に重症甲状腺機能低下症の診断で治療を受けた患者様へ(臨床研究の情報公開)

ホームページ公開・研究対象者情報通知用

 

研究課題名:重症甲状腺機能低下症の受診動機に関する研究

 

・はじめに

 甲状腺機能低下症は種々の原因により生体内の標的臓器での甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態であり、易疲労、耐寒性低下、記憶力低下などの活動性低下を惹起し、さらに嗄声、便秘、脱毛など種々の症状をきたします。また重症化した甲状腺機能低下症では、意識障害、呼吸不全、shockなど生命を脅かす病態を呈することがありますが、症状が多岐に渡るため初診時診断に窮することが多く初期対応が遅れてしまうこともあります。

 今回私たちは重症甲状腺機能低下症患者さんの初診時の訴え、及び血液データを解析し、迅速な診断、治療に結び付けられるような新たな糸口を探索します。

 

・対象

 2000年4月1日から2015年3月31日の間に群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科において重症甲状腺機能低下症の診断で治療を受けた方のうち、約20名を対象にいたします。対象者となることを希望されない方は、下記連絡先まで2016年7月31日までにご連絡下さい。

 

・研究内容

群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科を受診し重症甲状腺機能低下症の診断で、通常の診療において聴取された訴え、得られた身体所見、血液データを使用します。
 この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはありません。

得られた研究成果は論文または学会で発表します。知的財産権が生み出された場合、その権利は研究者または研究機関に帰属します。

またこの研究で得られた情報を、別の研究等で利用する(二次利用)可能性がある場合は、その際に改めて群馬大学臨床研究倫理審査委員会に申請し承認を得た上で利用します。

 

・個人情報の管理について

個人情報漏洩を防ぐため、群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。

また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。 

 

・研究期間

研究を行う期間は医学部長承認日より2020年3月31日まで

 

・医学上の貢献

本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、研究成果は今後重症甲状腺機能低下症で受診される患者さんの診断、治療の一助となり、多くの患者さんの健康に貢献できる可能性が高いと考えます。

 

・利益相反に関する事項について

この研究の利害関係については、群馬大学利益相反マネジメント委員会の承認を得ております。また、この研究過程を定期的に群馬大学利益相反マネジメント委員会へ報告などを行うことにより、この研究の利害関係について公正性を保ちます。

 

・研究機関

群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座
教授     山田正信
群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科

講師    佐藤哲郎

群馬大学医学部附属病院患者支援センター

助教    中島康代(責任者)

群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座

大学院生   高見澤哲也

 

連絡先:〒371-8511
群馬県前橋市昭和町3-39-15 

群馬大学大学院 医学系研究科 病態制御内科学
Tel:027-220-8122
担当:高見澤哲也